無事到着してます
木曜に無事帰ってきて、ぼくも無事におかあたんに戻りました。
ウルトラマン10体、怪獣8体、戦隊8体という感じでしょうか。
プラス、空港でうちのおかんに持たされたカブトムシのリモコン。
おとなのおみやげは文庫本、専門書、ぼくがアマゾンで注文した本。
結局いない間、研究がはかどるわけでもなく、ちょっと変ってしまった生活に
慣れるのに1週間。ほどほど研究と受け入れ態勢建て直しの買い物と家事で
1週間という感じでした。
昔は10時から10時くらいまで研究所にいたりしてましたが、
今は全然集中力がなくて、もうがっこいられないですね。
駐車場までのバスのある時間に帰りたいし。
10時6時でいっぱいいっぱいでした。
帰ってきてからは一変して、ばたばたと過ぎております。
ひの氏は東京で期待していたほど休めず、かなりお疲れで帰ってきましたので、
ぼくが、けんちとそこそこ遊んだり。
そげななかでもリリーフランキーの新作を読ませていただきました。
泣けるとあったのですが、本をよんで泣いたことのない
ぼくには半信半疑でしたが、結論からいうとなきました。
若かりしころはなにを読んでも感慨が浮かばなかったのは経験値の小ささでしょうか。
東京でのありあまる自由、親の死。子として親としていろいろ思うこと多く、
あの’誰も知らない名言集’のリリー氏におおなき。
ぼくと死んだ親との関係は良好でなく、未だに人間としては嫌いですが、
彼が死んだときは、いなくなった悲しさではなく、
彼の子供としてわしはなにをしておったのかということばかりがぐるぐると
駆け巡り、思い出すたびに自分を責めるような辛い気持ちになりました。
でも、わかったんです。ぼくは記憶のないくらい幼少の頃にどれだけ親に幸せを与えたか。
この一点だけを持ってもぼくはけんちを産んでよかったと思っています。
そして、ひの氏が読んで気持ち悪くなって以来手に取ると怒られるリリー氏と
オカンとの濃厚な関係をうらやましく思いつつ、どう転んでも
オカンのプロにはなれないぼくは、けんちはどんな親子になるのかなと思ってみたり。
いろんなことをえぶり返される本でありました。
後ろのほうを開いてはまた泣き、題字の作者を見てはまた泣き。
暇な人はご一読を。そして本と自分の重なり積分の大きさと泣けるかどうかの
関係を教えてください。